野外の生活やキャンプの時でも、ナイフだけでは足りない道具が必要な場合もあるね。
そんな時に活躍(かつやく)するのがマルチツールなんだ。
ナイフだけでなく、ドライバーやハサミ、せんぬき、かんきり、あなあけなどがついていて、それがコンパクトにおりたたんで収納(しゅうのう)できるように工夫されたものがマルチツールだよ。
マルチツールは、野外で必要になるものを一つにまとめた、とても便利なものなんだ。
ついている道具の種類(しゅるい)によって、おおきさも変わってくるよ。コンパクトな物では手のひらにのる小さなものから、何十種類もの道具がついているものまであるよ。キャンプでは7~10ぐらいのツールがついていれば十分に役に立つよ。
このマルチツールにナイフがついていると、法律(ほうりつ)で罰(ばっ)せられる事があるから、気をつけよう。この法律というのが銃刀法(じゅうとうほう)なんだ。
★銃刀法ってなに?
正式には銃砲刀剣類所持等取締法(じゅうほうとうけんるいしょじとうとりしまりほう)というんだよ。
鉄砲(てっぽう)や刃物は危険(きけん)だから、細かい決まりがあるんだ。持って歩くだけではなく、家においてあってもいけないものだってあるんだよ。
キャンプの時に気をつけなくてはならないのは、おりたためないナイフで刃の長さが5.5cm以上の物はもって歩いてはいけないということ。
ほうちょうも、調理に使うという正当な理由があれば持って行くのはいいのだけれど、それを使い終わったあともいつまでも車に積みっぱなしになっていたりすると、違反(いはん)になってしまうんだ。
マルチツールもナイフがついている物は、禁止(きんし)だよ。
くわしくは、警察庁(けいさつちょう)のホームページをみるか、近くの警察署(けいさつしょ)でたずねてみてね。(警視庁ホームページ「刃物の話」へリンク)
必要と思われる道具はもっていかなくてはならないよね。でも、不必要なもの、よぶんなものは持って行かない事、管理(かんり)をしっかり行って、正しい使い方をすることが大切なんだ。
ナイフもマルチツールも危険な物であることにはかわりはない。でも道具はそのままでは何も悪い事はしないよ。使う人が正しく、モラルをもって使えばいいんだ。
お家の人と、管理方法や正しい使い方をよく話し合ってみようね。