山火事の原因(げんいん)になるものは?
クリックで拡大(かくだい)山火事の出火の原因の第1位は「たき火」で、全体の28%をしめています。他「たばこ」や「火入れ」など、山火事のほとんどは、人間の不注意によって起きています。平成24年度は、この3つで出火件数(けんすう)の約半分を占(し)めています。
最近では、兵庫県赤穂市(あこうし)の森林で大きな山火事が起きてしまいました。原因は家族で楽しんだバーベキューの炭の後始末でした。
※火入れ・・・・・野焼きのことで、土地を肥(こ)やすため、山野のかれ草や雑木(ぞうき)などを焼くこと。
山火事がおきると?
日本の国土の3分の2は、森林です。森林は、きれいな水をつくりだす、山がくずれることを防(ふせ)ぐ、生き物たちのすみかとなるなど多くの働きをしています。また、地球温暖化(おんだんか)防止(ぼうし)のための二酸化炭素(にさんかたんそ)の吸収源(きゅうしゅうげん)としての大切な役目をもっています。
その森林が山火事などで失われると、その大切な機能(きのう)が回復(かいふく)するまでには何十年もの年月と多大な費用がかかります。
また、それだけではなく、土壌(どじょう)の保水(ほすい)能力(のうりょく)の低下をまねいて、台風や集中豪雨(ごうう)などの大雨により土砂(どしゃ)くずれなどの自然災害が発生しやすくなり、多く人々の生活に大きな被害(ひがい)をあたえるおそれがあります。
もしも山火事を発見したら?
燃(も)え広がった火事を自分たちで無理に消そうとするのは大変危険です。
すみやかに119番通報(つうほう)し、安全な場所に避難(ひなん)しましょう!
山火事のほとんどは、人間の不注意によって起きています。このことは、一人ひとりが火のあつかいに注意することで山火事を未然に防止(ぼうし)できるということです。
かけがえのない貴重(きちょう)な森林を守るため、みなさんも注意してください。